最高デジタル責任者(Chief Digital Officer:CDO)をテーマにしたイベント「CDOフォーラム2017~デジタル変革に挑み、企業競争力に変える」が7月14日に開催された。事例講演として、日本ロレアルのCDOでありデジタル統括責任者である長瀬次英氏が「CDOの役割と求められる資質」で登壇した。
日本ロレアルは「L'Oreal」「Lancome」「Maybelline」などのブランドで化粧品やスキンケア、香水などを輸入、製造、販売。長瀬氏は2015年に同社のCDOに就任。日本国内で初めてのCDOとなった。
日本ロレアル以前に、長瀬氏はFacebookでブランドビジネスディベロプメント/クライアントパートナー、インスタグラム・ジャパンの日本事業代表責任者を務めていた。
2015年からデジタル戦略統括責任者/CDO兼エグゼクティブマネジメントコミッティーメンバーとして日本ロレアルに入社した長瀬氏は、CDOの意義を「デジタル化のシンボル」と語る。CDOは「組織全体のデジタル戦略を統括し、必要な改革を部門横断で推進できるCEO(最高経営責任者)の右腕となる経営幹部」(長瀬氏)と定義付けし、グローバルの方向性と水準を合致させて組織を動かすコンサルティング的役割として、業務に対するすべてが対象に含まれるという。
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