35ドルのコンピュータ「Raspberry Pi」の新しいライバルは、より安価な基板にほぼ同様のスペックが詰め込まれている。サイズも半分ほどだ。
「NanoPi Neo Plus2」は仕様上、Raspberry Piの主力モデルである「Raspberry Pi 3 Model B」との共通点が多い。NanoPi Neo Plus2は、Piと同様、クアッドコア「ARM Cortex A53」ベースのSoC(System on a Chip)を搭載するほか、1GバイトのRAMを備え、WiFiとBluetoothを内蔵する。また、ギガビットイーサネットや8GバイトのeMMCストレージを内蔵するなど、いくつかの点でPi 3を凌いでさえいる。
価格も、NanoPi Neo Plus2がPi 3より10ドルほど安く、24.99ドルで販売されている。
とはいえ、Piはソフトウェアの選択肢が幅広く、箱から取り出した状態の使い勝手もより優れている。Piでは複数のLinuxデスクトップOSが動作可能だが、デフォルトの「Raspbian」OSが一層使いやすくなっているほか、業務用、ウェブおよびプログラミング用のソフトウェアも同梱されているのが特徴だ。対照的に、NanoPi Neo Plus2で動作する「Ubuntu Core」は、機能を最小限に抑えたOSであり、通常は、他のマシンからコマンドラインを介してリモートで同デバイスに接続する必要がある。
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