Kaspersky Labが米国時間6月26日に発表したレポートによると、2016年4月から2017年3月までにランサムウェアに遭遇した人の数は世界で約260万人近くにまでのぼったという。その前の1年間における230万人から11.4%増加したことになる。
レポートでは、特にモバイルランサムウェアに対する懸念が引き続き高まっていることを指摘。2017年第1四半期だけでモバイル向けトロイの木馬型ランサムウェアのインストールパッケージが21万8625件検知されており、これは前四半期の3.5倍となった。ただし、モバイルランサムウェアのターゲットとなったユーザー数の合計は、2015年~2016年と2016年~2017年を比べた場合、4.6%減少している。
Kaspersky Labでは、2016年4月から2017年3月のセキュリティデータを検証し、その前の1年間に収集したデータと比較した。こうした攻撃は裕福な国で見られることが多く、モバイルランサムウェアの攻撃を受けたモバイルユーザーの比率が最も高かったのは米国だ。次いでカナダ、ドイツ、イギリスが続く。
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