IBMのエクゼクティブセキュリティアドバイザーのEtay Maor氏は、急拡大するサイバー犯罪業界について、米TechRepublicのDan Patterson記者によるインタビューで語った。Maor氏は、企業がどれほどサイバー犯罪に対して弱く、新しい技術が企業の直面するリスクをかえって高めている仕組みを強調した。
Maor氏は、サイバー犯罪がビジネスそのものだと説明した。具体的には、「年間4550億ドル規模の巨大なビジネスである。しかも、衰退することなく、成長する一方」と述べた。
さらにMaor氏は、サイバー犯罪が企業の大小を区別しないことを付け加えた。中小規模の企業がハッキングされた場合、そこで奪われた情報は、より大きな企業に対する大規模攻撃を実行するための手段として使われることが多い。同氏は、目立つ攻撃ばかり耳目に触れるものの、攻撃の大半は小規模なグループによって起こされる電子犯罪、と指摘した。
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