その他セキュリティ AI・機械学習

人手での対応は限界--AIは拡大するサイバー犯罪への現実解になり得るか

機械学習や人工知能(AI)をセキュリティ対策に活用する動きが見られる。どこまで活用できるのか、効果があるのか――。ウイルス対策ソフトなどを提供するセキュリティ企業AvastのCTOが解説する。

 結論から言おう。今、そしてこれからのサイバー犯罪を打ち負かす唯一の方法は、人と機械がともに知恵を出し合って作業すること。これが次世代のサイバーセキュリティの要だ。

 筆者は25年以上にわたり、マルウェアに対抗する仕事に携わってきた。最初は現在在籍しているセキュリティ企業Avastの非常勤開発者として働き始めた(Avastは当時「ALWIL」という社名だった)のだが、筆者は白い帽子をかぶった人々と黒い帽子をかぶった人々が、猫とネズミのような追いかけごっこを演じる仕事にすっかりはまってしまい、現在もAvastの最高技術責任者(CTO)として、黒い帽子をかぶった人々を追いかけている。

 この仕事を通じて、筆者は先進技術が私たちの世界にどのように影響を及ぼし、世界を良い方向に導いていくのを現場で目の当たりにした。また、スクリプトマニアの子どもたちが専門的な手腕をひけらかすために起こす大混乱やサイバー犯罪が企業と消費者の双方に被害をもたらす深刻かつ重大で組織的な活動へと進化するのも目撃してきた。

 ここでは、筆者の経験に基づき、最近もてはやされている機械学習や人工知能 (AI)が、近年増大を続けているサイバー犯罪に対抗する、最善の手段であるのかを問いたいと思う。

“次世代のサイバー犯罪”の要因はネットワーク接続の急激な拡大

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