有事に働かなくては意味がない
「無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply:UPS)」は、雷などの自然災害や停電などの事故から、たいせつなITシステムを守るための重要なデバイスである。
にもかかわらず、普段は目にすることがないためか、放置されてしまうことも多い不遇な存在である。バッテリを交換すれば、故障することもなく10年以上利用することが可能なため、その間に担当者が変わって、忘れられてしまうケースもあるようだ。
しかしUPSはセキュリティ対策と同様に、有事の際に適切に稼働しなければ、何の意味もないシステムだ。いつでも確実に働けるように運用を続け、万が一には確実にITシステムを保護し、もし担当者が変わっても稼働状況やバッテリの品質を確認できる──。そのような機能を備えたUPSを選択したいものである。
連載第3回(第1回、第2回)では、企業向けのUPSとして押さえておきたい機能について紹介しよう。
ちゃんと管理しなければ働いてくれない
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