昨今、ハイブリッドクラウドインフラストラクチャが勢いを増すにつれて、「ハイブリッドクラウドアナリティクス」という言葉も現代的なビジネスインテリジェンス(BI)市場のあちこちで耳にするようになってきました。
しかし、業界が最新のトレンドに合わせようとするあまり、この言葉は使われ過ぎており、さらにその意味が誤解されています。筆者は、今後のハイブリッドクラウドの価値はベンダー主導ではなく、ユーザー企業自らがクラウド戦略を実現可能にすることだと考えています。
ハイブリッドクラウド環境は、ユーザーが決めるものです。それはつまり、ハイブリッドクラウドソリューションにおいては、オンプレミスのインストレーションとともに、どこを、どのクラウドを使わねばならないか制約を受けない、ということです。これは当然のポイントのように思えますが、業界大手のベンダーでさえ、この重要なポイントを無視し、自社の能力に合わせて選択肢を限定しています。
ハイブリッドクラウドアナリティクスによって何ができるのか、現在は非常に混乱した状態なので、何がハイブリッドで何がそうでないか、3つに分け、これから説明していきたいと思います。
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