WXBのポイント
- TCP高速化、データ圧縮、DREにより拠点間の通信を高速化
- 既存のシステム環境に変更を加えずに導入できる
- WAN帯域、TCPセッション数などの異なる2モデルを用意
WXBの製品解説
ハイテクインターの「WXB」は、アプリケーションの可視化や高速化を可能にする広域通信網(WAN)高速化装置だ。WANを流れるデータを圧縮したり、冗長性を排除したりする機能も備える。既存のシステム環境に変更を加えることなく、拠点間のデータ通信を高速化できる。
高速化のための技術として、TCP高速化、データ圧縮、データ冗長性排除(Data Redundancy Elimination:DRE)をを搭載する。TCP高速化は、TCPのプロキシとして動作し、代理の確認応答を処理することにより、データ転送を高速化、最適化するもの。これによりスループットを最大化し、遅延制御を可能にする。
また、WANを流れるデータを、Deflateアルゴリズムを使って圧縮する。DREによってネットワークを通過したデータをキャッシュし、重複するデータがネットワークを通過するのを防ぐ。同じデータが繰り返し通過する場合はパターン識別子(ラベル)のみを送信し、元のデータは対向装置で再構成する。これらよりデータ転送を高速化する。
最大TCPセッション数やWAN帯域の異なる2製品が用意される。最大TCPセッション数は、上位機の「WXB550」が1000、「WXB360」が600となる。WAN帯域については、全てのWAN最適化機能が有効の場合のWAN帯域はWXB550が20Mbps、WXB360が5Mbps、TCPアクセラレーションのみの場合のWAN帯域はWXB550が100Mbps、WXB360が35Mbpsとなっていて、環境に応じて選択できる。
用途と機能 | アプリケーションの可視化や高速化を可能にするWAN高速化装置 |
---|---|
特徴 | WANを流れるデータを圧縮したり、冗長性を排除したりする機能も備える。既存のシステム環境に変更を加えることなく、拠点間の大容量データ通信を高速化する。環境に応じて選択可能な2モデルを用意、既存システムを変更せず導入可能 |