個人情報の盗難は、自分には関係のない問題だと考えている人もいるのではないだろうか。自分はテクノロジに精通しているので、フィッシング攻撃の被害に遭ったり、パスワードを悪人に知られたりすることは決してない。自分のオンラインIDは安全だと自信を持っている。だが、そうした自信がデジタルの世界での破滅を招くのかもしれない。
これは、常識とは反することのように思えるかもしれないが、CBT Nuggetsの米国人を対象とした調査結果によると、「テクノロジに詳しい」と自称する人々の方が、個人情報盗難の被害に遭う可能性が実に18%高いという。それだけでなく、高学歴の人々がハッキング被害に遭う可能性も、上級学位を持たない人々と変わらないようである。つまり、学校教育がサイバーセキュリティの重要性に影響を与えることはほとんどない、ということだ。
この調査では、個人情報の盗難とハッキングの被害者について、驚くべき統計データがいくつか明らかになったが、残念ながら予想通りの統計データも1つあった。それは、オンラインセキュリティの要件について全く関心のない人や、面倒くさいと思っている人、そのせいで不便な思いをしたくない、と考えている人が大勢いることだ。
オンラインハッキングの平均的な被害者
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