AI・機械学習

西欧AIシステム市場、2017年は15億ドル規模--2020年には43億ドル超へ

IDCは、西欧のコグニティブ(認知)コンピューティングおよび人工知能(AI)システム市場に関する調査結果を発表した。それによると、2017年における売上高は15億ドルに達するという。

 IDCは、西欧のコグニティブ(認知)コンピューティングおよび人工知能(AI)システム市場に関する調査結果を発表した。それによると、2017年における売上高は15億ドルに達するという。これは、2016年の40.0%増に相当。

 西欧において、これらシステムに対する企業投資の活発な状況が今後数年は続き、2020年には43億ドルを超える規模まで拡大する見通し。2015年から2020年までの年平均成長率(CAGR)は42.5%となる。

 2017年時点で、世界全体に対する西欧の売上高ベース市場シェアは12.1%。ただし、2020年までのCAGRは、世界全体の54.4%より低い。その結果、2020年時点のシェアは9.5%に低下し、2位の座を(日本を含む)アジア太平洋地域に奪われると見込む。

 西欧で支出額の多い業界は、銀行、小売、組立製造だが、業界横断アプリケーションのシェアがもっとも大きい。そして、2020年までに、これらの支出額が全体の半分弱を占めるようになるそうだ。CAGRが大きい業界は、配送およびサービス(プロフェッショナルサービス、小売、輸送)の60.8%、公共事業(教育、政府、ヘルスケアプロバイダー)の60.8%、インフラ(電気通信、電気や水道などの公共事業)の60.1%。

 技術分野別で売上高が多いものは、コグニティブアプリケーション(5億1600万ドル)と、コグニティブおよびAIソフトウェアプラットフォーム(3億5000万ドル)。後者は速いペースで成長し、2020年には10億ドルを超えるという。また、2017年の売上高が2億5000万ドルに満たない専用サーバおよびストレージは、2020年までに8億5000万ドル弱へ増える。

 コグニティブおよびAIシステムの使われることが多い用途は、販売プロセス向けレコメンデーションおよび自動化システム、不正行為の分析および調査システム、品質管理の調査およびレコメンデーションシステム、自動化された脅威対策用の情報収集および防止システム、IT自動化システム。これら5分野を合わせると、2017年時点で全体の半分を超える予想。2020年には、販売プロセス向けレコメンデーションおよび自動化システムが4位へ落ち、不正行為の分析および調査システムが1位を獲得するとみる。

コグニティブおよびAIシステムの使われることが多い用途(出典:IDC)
コグニティブおよびAIシステムの使われることが多い用途(出典:IDC)

 CAGRが大きい用途は、スマートネットワーキング(137%)と、診断および治療システム(87.4%)。もっとも、スマートネットワーキングのシェアは2020年でも1%に届かないという。

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