PaaS

「AWS Lambda」入門--アマゾンのサーバーレスコンピューティングサービス

「AWS Lambda」は、アマゾンのサーバーレスコンピューティングサービスだ。同サービスの利点、他のクラウドサービスとの違い、利用料金などについて解説する(2017年3月22日公開、2021年1月11日更新)。

いつ提供が開始されたのか

 AWS Lambdaは2014年11月に年次カンファレンス「AWS re:Invent」で発表された。開発者が同プラットフォームに慣れてきたことで、このところ、現実世界での導入が増加している。Amazonは導入事例において、VidRollLocalyticsMLB Advanced Media、The Washington Post、ZillowをAWS Lambdaのアーリーアダプターとして紹介している。

 Lambdaは2014年のリリース以来、多くの点が変更された。最近ではre:Invent 2020において、課金単位の変更が発表され、実行時間の課金計算単位が100ミリ秒から1ミリ秒に短縮されたほか、サイズが最大10GBのLambdaコンテナーイメージのサポート、「CloudWatch Lambda Insights」ダッシュボードの一般提供などの発表があった。

AWS Lambdaの競合サービスにはどのようなものがあるのか

 AWS Lambdaは、パブリッククラウドベンダーが提供する初のサーバーレスまたはイベント駆動型コンピューティング製品だった。その先駆者としての地位を得たことで、最も包括的で成熟したプラットフォームとなり、ほかのプロバイダーよりも大規模なサードパーティー統合のエコシステムを有している。

 競合するGoogleの「Cloud Functions」は、「Google Cloud Platform」向けの製品として、2016年に発表された。JavaScript(Node.js)、Python、Goで記述された関数をサポートする。

 Microsoftの「Azure Functions」サービスはAWS Lambdaと直接競合する。さらに、「Azure Service Fabric」はAzureアプリケーションをマイクロサービスに細分化する機能を提供する。マイクロサービスは、土台となるインフラストラクチャとは別に呼び出したり、メンテナンスしたりすることが可能だ。これは、「Docker」スタイルのコンテナーとAWS Lambdaのようなサーバーレスコンピューティングサービスの幾分抽象的な組み合わせとして機能する。

 Lambdaに代わる製品としては、オープンソースの「Apache OpenWhisk」もある。OpenWhiskは、どこにでも展開可能で、さまざまな人気言語のコードを利用できるほか、スケーラビリティーに優れており、関数をパッケージ化できるためほかのサービスとの統合が容易であるとされている。

どうすれば利用できるのか

 Amazonアカウントを持っている人なら誰でもAWSに登録することが可能で、AWSにはAWS Lambdaへのアクセスが含まれる。AWS無料利用枠では、1カ月に100万件のリクエストと最大320万秒のコンピューティング時間が無料で提供される。AWS無料利用枠のほかのサービスと異なり、AWS Lambdaへのアクセスは12カ月が経過しても自動的に期限切れになることはない。Lambdaの料金は各リクエストに割り当てられたRAMの量によって決まり、1ミリ秒単位で課金される。

 スタートアップ企業向けの「AWS Activate」プログラムでは、承認されたスタートアップ企業にAWSクレジットを提供する2種類のパッケージが用意されている。「Founders」パッケージでは、最大2年間有効な1000ドルのAWSプロモーションクレジットと、350ドルのAWS開発者サポートクレジットが提供される。一方、「Portfolio」パッケージでは、最大10万ドルのAWSプロモーションクレジット、最大1万ドルのAWSビジネスサポートクレジット、「Qwiklabs」用の80クレジット、「メンバー限定の専用オファー」を受け取れる。

 AWS Activateには申請が必要で、承認されるという保証はない。LambdaやそのほかのAWSサービスに関心のあるスタートアップ企業にとって、Activateには、時間をかけて申し込み手続きをするだけの価値があることは間違いない。Amazonによると、申し込み手続きはわずか数分で完了するという。


提供:iStock/Jakub Jirsak

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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