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「Amazon S3」入門--多数の新機能が追加されるクラウド型オブジェクトストレージ

「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)は、Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウドベースのストレージサービスだ。ここでは、Amazon S3の機能、メリット、料金といった基本情報を紹介する(2017年3月21日公開、2020年12月21日更新)。

 今では大量のユーザー生成コンテンツがソーシャルネットワークやメディアウェブサイトにアップロードされており、ビデオストリーミングサービスが普及しているため、ウェブサービスのストレージ要件はかつてないほど高まっている。事業の急成長に伴い新たにユーザーを追加する場合は、速やかに拡張してユーザーの需要に対応しなければならない。多くの組織は自前のストレージを拡張するのではなく、「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」を利用してストレージ要件に対処している。

 この入門記事では、オブジェクトストレージサービスAmazon S3について簡潔に紹介する。

概要

  • どんなものなのか:さまざまな用途でデータの保存や取得に利用できるデータストレージサービスだ。
  • なぜ重要なのか:データストレージのハードウェアと保守の費用を大幅に削減できるからだ。
  • 誰が影響を受けるのか:単一のユーザーから大企業まで、どんな組織にもAmazon S3を利用するメリットがある。
  • いつから利用できるのか:2006年に提供が開始された。それ以来、地理的リージョンや関連サービスが追加されている。
  • どうすれば利用を開始できるのか:無料利用枠で「Amazon Web Services(AWS)」の使用を開始することができる。無料利用枠では、制限付きで最長1年間にわたってAWSを無料で利用できる。

どんなものなのか

 さまざまな用途でデータの保存や取得に使用できるデータストレージサービスだ。用途の例としては、ウェブページやモバイルアプリで使用される静的データ、社内ビジネスデータの冗長化や保存、長期のデータバックアップなどがある。そのためAmazon S3では、考えられる多様な用途に対応できるよう、複数のストレージクラスが用意されている。

  • Amazon S3 標準」は、高可用性が求められ、高頻度でのアクセスが予想される用途向けのクラスだ。
  • Amazon S3 標準 - 低頻度アクセス」では、高可用性が求められるものの高頻度のアクセスは必要ない用途(バックアップや、休眠アカウントの非公開のユーザー送信データなど)が想定されている。
  • Amazon Glacier」は、数分から数時間のアクセス遅延が許容されるデータアーカイブ用途向けのクラスだ。
  • Intelligent-Tiering」は、「Archive Access」と「Deep Archive Access」という2つの新しい層を追加する新たなストレージオプションだ。データは適切な層に自動的に移動され、90日間連続してアクセスされなかったデータはArchiveに、180日間連続してアクセスされなかったデータはDeep Archiveに移される。Intelligent-TieringはS3コンソールでオン/オフの切り替えが可能だ。

 ライフサイクル管理を利用すれば、データのプロビジョニングを別のストレージクラスに変更し、ストレージコストを削減することができる。

 料金は他のAWS製品と同様に従量課金制となっており、容量拡張のために前払いする必要はない。保存したデータの容量に応じて月単位で料金が算出され、GET、POST、PUT、LISTなどの補助的なリクエストを実行すると追加料金が発生する。

 3種類のストレージクラスの料金は、データの優先度によって異なる。現在、米国東部リージョンにおける標準クラスの料金は、50テラバイトまで1Gバイトあたり0.023ドルからとなっており、容量がそれ以上の場合は1Gバイトあたりの料金が安くなる。低頻度アクセスクラスは1Gバイトあたり0.0125ドルから、Glacierクラスは1Gバイトあたり0.004ドルからだ。

 Amazonは「re:Invent 2020」で、オンプレミスオプションである「AWS Outposts」にS3のサポートを追加した。AWS Outpostは、データレジデンシーのニーズへの対応や、パフォーマンスの向上を目的に設計されており、データをS3に同期して損失を防ぐことができる。

なぜ重要なのか

 オンサイトのストレージソリューションの計画と構築には、大変な労力がかかる。保守作業やデータ完全性のリスクを考慮すればなおさらだ。さまざまな要因がストレージ拡張の計画に暗い影を落とす。たとえば、ハードディスクや関連機器はいろいろな原因で故障するし、ディスクのスポット市場には変動があり、ハードウェアの管理にはどうしても時間がかかってしまう。こうした技術的な理由を別にしても、オンプレミスストレージを都市部のオフィススペースに設置するというのは、世界各地の賃料や公共料金の高さを考えると、物理スペースを効率的に活用しているとは言い難い。

提供:AWS
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