今では大量のユーザー生成コンテンツがソーシャルネットワークやメディアウェブサイトにアップロードされており、ビデオストリーミングサービスが普及しているため、ウェブサービスのストレージ要件はかつてないほど高まっている。事業の急成長に伴い新たにユーザーを追加する場合は、速やかに拡張してユーザーの需要に対応しなければならない。多くの組織は自前のストレージを拡張するのではなく、「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」を利用してストレージ要件に対処している。
この入門記事では、オブジェクトストレージサービスAmazon S3について簡潔に紹介する。
概要
- どんなものなのか:さまざまな用途でデータの保存や取得に利用できるデータストレージサービスだ。
- なぜ重要なのか:データストレージのハードウェアと保守の費用を大幅に削減できるからだ。
- 誰が影響を受けるのか:単一のユーザーから大企業まで、どんな組織にもAmazon S3を利用するメリットがある。
- いつから利用できるのか:2006年に提供が開始された。それ以来、地理的リージョンや関連サービスが追加されている。
- どうすれば利用を開始できるのか:無料利用枠で「Amazon Web Services(AWS)」の使用を開始することができる。無料利用枠では、制限付きで最長1年間にわたってAWSを無料で利用できる。
どんなものなのか
さまざまな用途でデータの保存や取得に使用できるデータストレージサービスだ。用途の例としては、ウェブページやモバイルアプリで使用される静的データ、社内ビジネスデータの冗長化や保存、長期のデータバックアップなどがある。そのためAmazon S3では、考えられる多様な用途に対応できるよう、複数のストレージクラスが用意されている。
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