Citrix Cloudのポイント
- クライアント仮想化やモバイル管理を一元化するクラウド型サービス基盤
- 管理領域と展開領域を分離、迅速な導入、柔軟な展開が可能に
- ハイブリッド/マルチクラウドに対応、管理ツール群で運用を自動化/効率化
Citrix Cloudの製品解説
シトリックス・システムズ・ジャパンの「Citrix Cloud(旧Workspace Cloud)」は、アプリケーション仮想化「XenApp」、デスクトップ仮想化「XenDesktop」、モバイル管理「XenMobile」、ファイル共有「ShrareFile」などを集中管理するクラウド型のサービス基盤だ。
クライアント仮想化環境を自前で構築するには、新たなハードウェアの調達や設定、管理などが必要になる。こうした環境構築を不要にし、基盤部分の「管理プレーン」と配信部分の「展開ロケーション」を分離することで、導入の迅速性と展開の柔軟性、管理の簡便性を実現している。
仮想マシンを展開するインフラ環境は、プライベート、パブリック、ハイブリッドのマルチクラウドを選択可能。オンプレミスにも対応する。パブリッククラウドにある仮想クライアントやオンプレミスのデータセンターにある仮想クライアントをCitrix Cloudで管理することで手間やコストを削減できる。
複数拠点にある展開ロケーションと管理プレーンを「Cloud Connector」で接続し、仮想マシンの展開と管理を一元化する。災害復旧(DR)や事業継続計画(BCP)の対策に利用できるほか、リソースの移行もスムーズに行える。
導入と管理を支援するツール群「Smart Tools」を提供。「Smart Build」「Smart Migrate」「Smart Check」「Smart Scale」の4つのコンポーネントで構成され、導入から設計、展開、管理に至るライフサイクル全体の自動化と効率化を可能にする。
提供されるサービスパッケージは、「Secure Browser Service」「XenDesktop Service」「XenApp&XenDesktop Service」の3つを用意。ブラウザ、デスクトップ、アプリケーションの仮想化パッケージをSaaSとして年間サブスクリプションで利用できる。XenAppやXenDesktopで配信する基本的なサービスの価格が1人あたり月額15ドル、最小購入数は100人となっている。
用途と機能 | XenApp、XenDesktop、XenMobile、ShrareFileなどを集中管理するクラウド型サービス基盤 |
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特徴 | 仮想化環境の構築を不要とし、管理プレーンと展開ロケーションを分離することで、導入の迅速性と展開の柔軟性、管理の簡便性を実現。ハイブリッドクラウド、マルチクラウドに対応。管理ツール群でライフサイクル全体の自動化と効率化を可能にする |