デスクトップ仮想化(VDI)は、サーバの仮想マシンで実行しているクライアントOSとアプリケーションに、クライアント端末からアクセスして利用できるようにする技術。クライアント端末にはデータやアプリケーションを置かず、キーボード/マウスの入力や画面出力のみを行う。サーバやネットワークの性能向上に伴って、アプリケーション性能の劣化や通信の遅延といった課題が解消し、普及が進んでいる。
アプリケーションとデータをサーバで一元管理するので、クライアント管理の手間を削減できると同時に、データ紛失や流出などのリスクを低下できる。さらに、利用者がどこからでも、どのデバイスからでも、自分のデスクトップ環境にアクセスできるようになるメリットもある。
最近では、仮想デスクトップを提供するクラウドサービス“Desktop as a Service(DaaS)”を提供するベンダーも増えている。DaaSを利用すれば、設備投資などの初期コストを削減でき、運用を任せられると同時に、利用者の増減に対応しやすいなどのメリットがある。今回は、VDIとDaaSの主な製品、サービスを紹介する。
1.Citrix XenDesktop:帯域効率の良い伝送を実現
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