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「PowerShell」入門--MSのクロスプラットフォームCLIシェル/スクリプト言語

マイクロソフトの「PowerShell」は、コマンドラインシェルとスクリプト言語を組み合わせた管理フレームワークだ。「.NET Core」ベースのバージョンは、「macOS」やLinuxなどもサポートするクロスプラットフォーム対応となっている(2017年2月20日公開、2021年2月19日更新)。

 「PowerShell」は10年以上前、Microsoftによって開発された。コマンドラインインターフェース(CLI)の機能の拡張を目的として、ローカルとリモートの「Windows」「macOS」「Linux」システムの管理に使われる管理フレームワークをCLIと組み合わせたものだ。「Component Object Model」(COM)、「Windows Management Instrumentation」(WMI)、「Common Information Model」(CIM)というインターフェース標準を利用することで、コンピューティングオブジェクトの管理対象要素をメーカーやプロバイダーに関係なく管理することができる。

 ここでは、PowerShellに関する現時点での最新情報を紹介する。

概要

  • どんなものなのか:コマンドラインシェルとスクリプト言語を組み合わせた管理フレームワークだ。Windows向けのバージョンは、.NET Frameworkを基盤としている。「.NET Core」フレームワーク(オープンソース)が基盤のバージョンは、Windows、「macOS」、Linuxのクロスプラットフォームサポートを提供する。
  • なぜ重要なのか:管理タスクを自動化することができ、Microsoftベースと非Microsoftベースのソフトウェアの専用スクリプト言語として機能するからだ。また、中核的な基盤に機能を追加するcmdlet(コマンドレット)というコマンドが用意されている。これは、将来のバージョンでコマンドレットをアップグレード/更新して、機能をさらに拡張する手段にもなる。
  • 誰が影響を受けるのか:MicrosoftやApple、Linuxのサービスを業務に利用している企業や、そうしたインフラストラクチャーの管理を担当するITプロフェッショナル。
  • いつから利用できるのか:Windowsベースのシステムをサポートするクローズドソース版の最新バージョンは「PowerShell 5.1」(.NET)だ。オープンソース版の最新バージョンは「PowerShell 7」(.NET Core)で、Windows、macOS、Linux OSをサポートする。両方のバージョンが競合せずに共存することができるのは、Windowsシステムだけだ。
  • どうすれば利用できるのか:PowerShell 5.1(.NET)は標準でインストールされるアプリケーションで、WindowsのすべてのクライアントOSとサーバーOSに搭載されている。デフォルトで、Microsoftのダウンロードウェブサイトから直接更新することも、「Windows Update」で更新することも可能だ。最新バージョンのPowerShell 7(.NET Core)を入手するには、Microsoftの「GitHub」ウェブサイトでPowerShellのページにアクセスして、自分のOSをサポートするバージョンをダウンロードしよう。このバージョンのPowerShellは、OSのネイティブCLIからのダウンロードや更新も可能だ。

どんなものなのか

 PowerShellは米国時間2006年11月14日、「PowerShell 1.0」としてリリースされた。MicrosoftがPowerShellを開発した目的は、DOSベースのCLIの弱点、主に複雑なスクリプト言語を使ったオブジェクト管理が難しいという点に対処するためだった。

 Microsoftは新しいシェルをゼロから作り上げることで、強力かつ柔軟で拡張可能な環境を効果的に開発した。管理タスクを自動化することができ、Microsoftベースのソフトウェアの専用スクリプト言語として機能する環境だ。

 PowerShellはアップデートを重ねており、機能を新しいオブジェクトに拡張するモジュールが追加されたほか、新しいコマンドレットが導入され、「Active Directory」や「Exchange Server」など、さらに多くのリソースを管理できるようになっている。Microsoftは2016年8月18日、PowerShellをオープンソース化してソースコードを公開し、Linuxディストリビューションや「OS X」といったUNIXベースOSのサポートを追加すると発表した。

 PowerShell 7はPowerShellの最新バージョンであり、以前のバージョンの「PowerShell Core 6.x」とWindows限定のPowerShell 5.1の両方の代替コンソールとして機能する。PowerShell 5.1は、Windows専用のPowerShellとして最後にサポートされるバージョンだ。開発チームは、以前のすべてのバージョンのPowerShellを7.0以降の1つのPowerShellに集約することを目指している。この動きはすでに進行中だ。PowerShell 7は、これまでサポートされていなかったコマンドレットとの互換性を徐々に獲得し、サポート対象のすべてのOSバージョンで同じように使用できるようになっていくだろう。

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