PaaS(Platform as a Service)は、仮想マシンやストレージといったシステム基盤とともに、アプリケーションの開発実行環境やデータベースなどのミドルウェアをあわせて提供するクラウドサービス。IaaS(Infrastructure as a Service)でのハードウェアの調達や管理のコスト削減やスケーラビリティに加えて、開発基盤を整備する手間が省け、最新の環境を使うことでアプリの開発と展開を迅速化できるといったメリットが得られる。
一方で、PaaSで利用できるミドルウェアが限定されることで、ベンダーによる囲い込み(ベンダーロックイン)のリスクがある。オープンソースのPaaS基盤「Cloud Foundry」などはこうしたリスクを軽減できるとされている。
ここでは(IaaSを含む)PaaSを5つ紹介する。この5つ以外では、日本オラクルの「Oracle Cloud Platform」、KDDIの「KDDIクラウドプラットフォームサービス」、NTTコミュニケーションズの「Cloudn PaaS」などがある。
1.Amazon Web Services:アプリの開発と展開に必要なあらゆるサービスを網羅
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