仮想化

ハードウェアではない--俊敏なアプリケーション展開を妨げるのは組織の硬直性

ビジネスが求めるITの俊敏性を何が妨げているのか? レガシーなインフラに問題があるとする向きもある。だが、それは本質的な答えにはなっていない。組織の硬直性にあるのではないだろうか。

 近年のIT環境では、これまでの伝統的なITと、より俊敏なDevOps型のITが混在するようになっています。その結果、基本的に2層構造となったデータセンターアーキテクチャも登場するようになりました。

 また、セキュアで安定したサービスを提供しなければならない伝統的ITに従事する人々と、ビジネス成長の触媒になる可能性がある新たなアプリケーションを次々にリリースしなければならないDevOps型ITに従事する人々の間でも、軋轢が生じるようになっています。

 双方の間では激しい議論が応酬されており、お互いへの嫌悪感を引き起こす結果になっています。

 このような議論の中で非難の対象になりやすいのが、ネットワーク内に存在するレガシーハードウェアの存在です。このようなハードウェアは、スケーラビリティやセキュリティの確保に必要なクリティカルなサービスを提供する反面、俊敏なアプリケーション展開の障害にもなっていると言うのです。

 しかし本当に問題なのは、ハードウェア自体ではありません。すでにレガシーハードウェアの多くは仮想化され、データセンターを構成する他の要素と同じような利用が可能になっているからです。HTTPの実践的な知識を持ち、curlを利用できる人であれば、APIを通じて設定、管理できます。

 それでは実際に、俊敏なアプリケーション展開を妨げているのは何なのでしょうか。

 それは組織や文化の硬直性です。変更実施のために手作業による承認と手順を必要とするプロセスこそが俊敏性を阻害しているのです。

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