データ連携は、どんどん境界線がなくなり、ボーダレスになってきていて、IoT時代になると規模や種類、用途、場所にかかわらず、ボーダレスな連携への対応が必要になり、総合的なデータ連携ツールへの進化が求められる――。
オンプレミスとパブリッククラウドのシステムが連携する“ハイブリッドクラウド”が当たり前になりつつある現在、企業アプリケーション統合(Enterprise Application Integration:EAI)やETL(Extract/Transform/Load)などの“データ連携”ツールの重要性が増している。こうした状況を踏まえ、TechRepublic Japanはデータ連携ツールを提供するベンダー5社による座談会を開催した。参加したのは以下の5人(肩書き、開発提供する製品名)。
- アシスト 田中貴之(情報基盤事業部 製品統括部 技術3部 部長、「Syncsort DMExpress」)
- アプレッソ 小野和俊(代表取締役社長、「DataSpider」)
- インフォテリア 熊谷晋(ASTERIA事業本部長、「ASTERIA」)
- データ・アプリケーション(DAL) 大澤健夫(マーケティング本部 本部長、「RACCOON」)
- ユニリタ 秋山泰(取締役 執行役員 プロダクト事業本部 プロダクト開発部長、「Waha! Transformer」)
第1回では、クラウドサービスが普及したことで、ユーザー部門が主導してデータ連携ツールを導入する現状が明確になり、第2回では、いまだ多い手組み開発の功罪が語られ、第3回では、現在ウェブサービスをつなぐのに一般的となりつつあるAPIとの関係、今後のアーキテクチャとして注目される“マイクロサービス”について語ってもらった。最終回となる今回は、今後を見据えてNoSQLや「Apache Hadoop」、IoTに触れる。
NoSQLやHadoopはまだ研究開発段階
――今までデータ連携ツールの対象は、リレーショナルデータベース(RDB)が扱うような構造化データが中心でした。しかし、非構造化データ、NoSQLやHadoopのようなデータも取り扱っていかざるを得なくなるように思います。そうした状況にはどう対応していくのでしょうか。
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