ホリデーシーズンに合わせて、フィットネスデバイスやスマートウォッチの新商品が続々と市場に投入されている。時計メーカーのFOSSILはブランド全体でスマートウォッチを40種そろえ、サムスンは「Gear S3」を発売し、FitbitはCharge 2や「Flex 2」のラインナップを更新した。もちろんApple Watch Series 2」もある。
こうした新製品の数々は、フィットネスバンドからスマートウォッチまで、ウェアラブルというカテゴリーが広がり成長していることを示している。2016年8月には、新型Apple Watchのリリースを前に売り上げが鈍化しているという報告があった。新型Apple Watchは最初のモデルの登場から17カ月が過ぎてから登場したが、市場の新たな関心に影響を与えている。一方、Canalysが出した新しい調査報告によると、スマートウォッチ市場は2016年第3四半期に60%の成長を示し、各メーカーの出荷数も、Appleが280万台、サムスンが110万台以上、Fitbitは100万台となっている。Fitbitは第3位のスマートウォッチメーカーになった。
新型Apple Watchの購入予約受付は米国時間9月9日に、店頭販売は9月16日に始まったばかりなので、2016年第4四半期にはApple Watchの販売数が大幅に増加するはずだ。
「Appleの効果は大きい。人々の注目を集め、しかもその注目はしばらく続く」と語るのは、調査会社IDCでウェアラブルおよび携帯電話部門の調査責任者を務めるRamon Llamas氏だ。
Canalysの報告とIDCの報告では数字が異なる点に着目する必要がある。IDCが10月に出した報告によると、2016年第3四半期のスマートウォッチの出荷数はわずか270万台で、2015年第3四半期から51.6%の減少、同期間中のAppleの出荷数は110万台となっていた。IDCではFitbitをスマートウォッチと見なしていない。サードパーティー製アプリを利用できないからだ。IDCのLlamas氏もCanalysのアナリストDaniel Matte氏も、競合他社があげた数字についてはコメントしないことが自社のポリシーだとしている。
中国のスマートウォッチ市場は前年比で42%成長した、とCanalysの報告にはある。Huawei Technologies(ファーウェイ)もスマートウォッチの新製品を市場に投入しており、2016年5月に女性向けの「Huawei Watch」を、11月3日に男女兼用の「Huawei Fit」をそれぞれ発売した(Huaweiは男女兼用のHuawei Watchを2015年9月にすでに発売している)。Xiaomi(シャオミ)のウェアラブル・パートナーであるHuamiは、2016年8月にスマートウォッチ「Amazfit」を発売している。
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