CAPSのポイント
- 決済センターと金融機関、加盟店の間で必要な決済インフラを構築
- クレジットやデビットなどのカード決済、ATM接続、マルチペイメントに対応
- 外貨や「銀聯カード」などの決済にも対応
CAPSの製品解説
セイコーソリューションズの「CAPS」シリーズは、決済センターと金融機関、加盟店の間で必要な決済インフラを構築するカード自動決済パッケージだ。クレジットカードやデビットカードのほか、銀行ATMと連携してカード決済するATM接続、マルチペイメントなどにも対応する。
「CAPS for CAFIS」「CAPS for CARDNET」「CAPS P-QVIC」の3つが用意されている。
for CAFISは、加盟店システムや金融機関センターと、クレジットカードの与信照会などをオンラインで処理するサービス「CAFIS」(NTTデータ運営)のセンターを接続する。for CARDNETは、クレジットカード決済サービスネットワーク「CARDNET」(日本カードネットワーク運営)のセンターと加盟店システムを接続する。
P-QVICは、クレジットカードに加えて、ポストペイ型の電子マネーなどの決済システムを集約した統合パッケージ。CAFISとCARDNETとの平行利用が可能。
for CAFISとfor CARDNETは、与信や売り上げをはじめ決済業務の一括サポート、運用管理に関する業務やコスト負担の軽減、CAFISセンターとTCP/IP接続手順のサポート、CAFIS仕様電文フォーマットの自動変換など、幅広い業務を効率化する。また、ユーザーシステムの開発言語にフレキシブルに対応するほか、開発を支援するシミュレータ機能や運用時のセキュリティ対策もポイントといえる。さらに、CAFISセンターとの契約経路数での価格設定となっており、契約経路数の増加にも追加ライセンス料で対応するため、無駄のないシステム拡張が可能だ。
P-QVICは、ハードウェア暗号モジュール(HSM)でのアクセスキー管理、ログと通信の暗号化など、ICカード対応の決済システムを構築できる。加えて、外貨決済システムの導入、決済システムの集約、中国人観光客の利用増加に向けた「銀聯カード」対応、経理処理にかかる業務運用負担の軽減、「iD」「QUICPay」「Visa Touch」といったポストペイ型の決済スキームへの対応、複数決済センターの対応も可能となってる。

CAPS P-QVICのシステム構成例(セイコーソリューションズ提供)
用途と機能 | 決済センターと金融機関、加盟店の間で必要な決済インフラを構築するカード自動決済パッケージ |
---|---|
特徴 | クレジットカードやデビットカードのほか、銀行ATMと連携してカード決済するATM接続、マルチペイメントなどにも対応する |
導入企業 | ペイジェント、新出光、生活協同組合コープさっぽろ、など |