ソーシャルメディア広告の運用を自動化、効率化するには
急成長を続けるインターネット広告市場の中でも、特に近年、出稿量が増えているのがFacebookやTwitter、Instagramといったソーシャルメディアに掲載される広告だ。特に2010年からスタートしたFacebook広告は、その手軽さと高い効果が評判を呼び、瞬く間にソーシャルメディア広告の代表格として知られるようになった。
Facebookの利用者は原則、アカウント作成時に自身の年齢や性別、職業、居住地などの属性情報を登録するが、これらの登録情報は他のソーシャルメディアと比べて正確で信頼できるとされている。Facebook広告は、こうした利用者の属性情報に基づき広告のターゲットとなるオーディエンスを細かくセグメント分けできる。特定の属性を持った利用者のグループにピンポイントで“刺さる”広告を届けられるため、投資対効果の高い広告を打つことが可能だとされている。
しかしその半面、こうしたメリットを生かすには、オーディエンスのセグメントや、それぞれに届けるクリエイティブを事細かに設計する必要がある。そのため広告効果を最大化するためには、企業のマーケターにはかなりの作業負荷が掛かることになる。
そこで近年、こうした広告の設計や運用を自動化する管理ツールがさまざまなベンダーから提供されるようになった。その1つが、イスラエルに本社を構えるKenshooが開発提供する「Kenshoo Social」だ。2006年に創業した同社は、当初はリスティング広告向けのマネジメントツール「Kenshoo Search」が主力製品だったが、現在ではそれにKenshoo Socialが加わり、さらに各種の周辺ツール製品も加えて、企業や広告代理店におけるインターネット広告運用をトータルで最適化できるプラットフォームを提供している。
ルールベースによる自動化から自律的なキャンペーン最適化まで
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