IDCは、中古スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。それによると、全世界における中古および整備済みスマートフォンの出荷台数は、2015年に8130万台だったが、2020年には2億2260万台まで増えるという。その間の年平均成長率(CAGR)は22.3%と見込む。
中古および整備済みスマートフォンの市場は、さまざまな販売チャネルなどで多種多様な下取りと買い戻しのプログラムが広がっており、この数年で急速に拡大したそうだ。特に米国では、ほとんどの大手キャリアと再販業者、多くのオンライン販売業者が大幅な値引き手段として、何らかの買取サービスを実施している。同様のサービスは、過去3年から5年で西欧およびアジアでも見られるようになった。
2015年の出荷台数、2020年の予想出荷台数、予想CAGRは以下のとおり。括弧内は、合計に占める割合。
北米
- 2015年:1520万台(18.7%)
- 2020年:5520万台(24.8%)
- CAGR:29.4%
その他
- 2015年:6610万台(81.3%)
- 2020年:1億6740万台(75.2%)
- CAGR:20.4%
合計
- 2015年:8130万台
- 2020年:2億2260万台
- CAGR:22.3%

出荷台数(出典:IDCの公表データをグラフ化)

出荷台数ベースの市場シェア(出典:IDCの公表データをグラフ化)
IDC携帯電話プログラム担当調査マネージャーのAnthony Scarsella氏は、「2020年の中古スマートフォン平均販売価格を136ドルと見ており、300億ドル規模の市場になるだろう」と述べた。