店舗運営で懸案事項となるのが、クレジットカード決済の導入だ。商品の価格帯が少額である事業や商売を始めたばかりの店主には、クレジットカード決済端末(CAT)の導入や決済手数料は高いハードルとなる。クレジットカード決済を導入すれば集客に結び付く上に客単価の上昇といった利益も見込めるが、リスクを考えて二の足を踏むケースもあるだろう。
そんな事業者にオススメなのが、「モバイル決済サービス」だ。スマートフォンやタブレットに専用のカードリーダーを接続し、クレジットカード決済に対応するサービスだ。初期コストが低く抑えられる上に、決済手数料も安く設定されている。入金サイクルが短いことも事業の助けになるだろう。
ここでは代表的なモバイル決済サービスを5つ紹介する。対応カードや費用が各サービスで異なるため、事業にあわせて検討してほしい。
1.Square
「Square」は、Twitterの最高経営責任者(CEO)であるJack Dorsey氏が立ち上げた企業だ。正方形の端末をスマートフォンに接続し、そこからクレジットカードを読み取る仕組みだ。
POSレジアプリ「Squareレジ」が無料で利用でき、レシート発行、在庫管理、レポート作成などの機能が一通りそろっている。売り上げを管理する「Squareデータ」、オンライン請求書が送信できる「Squareインボイス」も無料で利用できる。対応するブランドは、Visa、MasterCard、American Expressである。
端末価格は4980円(キャッシュバックキャンペーン中)。月額使用料は無料。決済手数料は、ICカードの差し込みとスワイプの場合で3.25%、カード情報の手入力の場合で3.75%。入金日は最短で翌営業日。

2.楽天ペイ(実店舗決済)
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