近頃、人工知能の自動車への搭載が全国的な話題となっている。米運輸省は自動運転車に関するガイドラインを発表し、Teslaの「Autopilot」はハイウェイでの半自動運転機能をドライバーに提供している。さらに、Fordまでもが、完全自動運転車の大量生産を2021年までに開始すると発表した。
だが、自動車の世界における人工知能には、長い歴史がある。その最も古いルーツの一部は、レーシングカー業界にある。
このところ、本田技術研究所(ホンダ)はIBMの「IoT for Automotive」ソリューションを採用したシステムを使って、自社のレーシングカーのハイブリッドエンジンから送られてくるデータを解析している。この「Watson」プラットフォームは、F1レースで現在使用されているが、エンジン解析の分野で不可欠な要素になっている。
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