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「Google Assistant」入門--多数の新機能と改善でさらに便利になったAIアシスタント

「Google Assistant」はAIを活用したパーソナルアシスタントだ。スマートフォンなど、さまざまなデバイスで利用でき、継続的に更新されている。2021年には、ショートカットやウィジェット関連の機能が追加された(2016年10月17日公開、2021年5月27日更新)。

 Googleの使命は、「ユーザーにとって一層有益なGoogleを作り出す」ことだという。Googleのデバイスおよびサービス担当シニアバイスプレジデントを務めるRick Osterloh氏が、2019年10月のMade by Googleイベントで語った。サービスの統合をさらに進める手段の1つは、2016年にリリースされた人工知能(AI)アシスタント「Google Assistant」の継続的な改善だ。

 スマートフォンユーザーやAIファン、企業の意思決定者がGoogle Assistantの機能とその重要性を理解できるよう、最も重要な詳細情報とリソースをこの入門記事にまとめた。

概要

  • Google Assistantとは何か:Googleが開発した音声対応の対話型デジタルアシスタントで、ユーザーに代わってさまざまなアクションを実行し、その時々の状況に応じた情報を提供できる。
  • なぜ重要なのか:未来に向けたGoogleのAIファースト戦略の要であり、ユーザーがGoogleのほぼすべての中核製品とどのようなやりとりをするかを決定づける可能性が高いからだ。
  • 誰が影響を受けるのか:Googleのエコシステムに投資している消費者に影響があるだろう。また、競合する独自のAI製品の開発や買収を検討している他のスマートフォンメーカーも影響を受けるはずだ。
  • いつから利用できるのか:Google Assistantは2016年5月、開発者会議Google I/O 2016で初披露され、米国時間2016年10月20日にGoogleの「Pixel」スマートフォンで提供が開始された。Google I/O 2017では、「iPhone」に対応することが発表された。Made by Google 2019イベントでは、新機能や改良点が発表されている。2021年のGoogle I/Oイベントで、追加の機能と改善が発表された。
  • どうすれば利用できるのか:スマートフォンに関して言えば、現在のところGoogleの「Pixel」スマートフォンだけで提供される。しかし、Googleのスマートチャットアプリ「Allo」の一部としてプレビュー版が提供されているほか、「Google Home」にも統合される予定だ。

Google Assistantとは何か

 Google Assistantは音声対応のバーチャルアシスタントだ。カリフォルニア州で開催のGoogle I/O 2016カンファレンスで発表された。Amazonの「Alexa」やAppleの「Siri」、Microsoftの「Cortana」と同様に、状況に応じた情報を提供し、レストランの予約やメッセージの送信など、さまざまなアクションをユーザーに代わって実行する。スマートフォンユーザーは、音声入力を使いたくなければ、Google Assistantへのリクエストを手入力することもできる。

 Google Assistantは機能を実行するために人工知能(AI)技術を利用する。これには自然言語処理機械学習などがあり、ユーザーが話す内容を理解し、その言語入力に基づいて提案をしたり行動を起こしたりできる。Google Assistantは、CEOのSundar Pichai氏が2016年に「Made by Google」イベントで言及したGoogleの「AIファースト」戦略の根幹をなすものだ。

 同社はGoogle Assistantの前に、別のデジタルアシスタントソフトウェア「Google Now」を開発している。Google Nowは厳密に言えば今でも提供されているが、この2つのプラットフォームにはいくつか細かな違いがある。Google NowがAndroidや「iOS」向けのアプリ内で動作するのに対し、Google Assistantは現在、Google Alloや一部のスマートフォンなど、特定の製品でしか利用できない。その後、Google Nowは段階的に廃止され、その機能はGoogleの他の製品に統合された。

 Pichai氏は以前、Google Assistantの目標は「一人一人のユーザーに向けて専用のGoogleを作り上げる」ことだと述べている。Google Assistantは、Googleの中核的なソフトウェア製品とハードウェア製品のすべてをつなぐ結合組織となっている。

なぜ重要なのか

 Google Assistantで重要なのは、どんな機能があって何ができるのかという点より、コンシューマー製品に対するGoogleの今後のアプローチに関して、何を示しているのかという点だ。先ほども書いたように、テクノロジの世界がウェブからモバイルへと移った今、その進化における次の段階はモバイルからAIへの移行だとGoogleは考えている。

 ハードウェアのコモディティ化が進むなか、スマートフォンメーカーは次世代のソフトウェアとAIによって提供できる機能で競争しなければならない。加えて、このAIへのアクセスを共有する製品とデバイスのエコシステムを拡張する必要もある。Google AssistantはさまざまなAndroidスマートフォンに搭載されているだけでなく、スマートチャットアプリAlloにも対応しており、Google Homeスマートスピーカや各種デバイスアプリの中核となっている。

 他社も同様の路線を進んでいる。サムスンはViv Labsを買収し、最終的に独自のパーソナルアシスタント「Bixby」を開発した。MicrosoftはCortanaを「Xbox One」と「Windows 10」に搭載して、音声コマンドをゲームで利用できるようにした。Appleは独自のパーソナルアシスタントSiriを大半の自社製品に統合している。

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