Googleの使命は、「ユーザーにとって一層有益なGoogleを作り出す」ことだという。Googleのデバイスおよびサービス担当シニアバイスプレジデントを務めるRick Osterloh氏が、2019年10月のMade by Googleイベントで語った。サービスの統合をさらに進める手段の1つは、2016年にリリースされた人工知能(AI)アシスタント「Google Assistant」の継続的な改善だ。
スマートフォンユーザーやAIファン、企業の意思決定者がGoogle Assistantの機能とその重要性を理解できるよう、最も重要な詳細情報とリソースをこの入門記事にまとめた。
概要
- Google Assistantとは何か:Googleが開発した音声対応の対話型デジタルアシスタントで、ユーザーに代わってさまざまなアクションを実行し、その時々の状況に応じた情報を提供することができる。
- なぜ重要なのか:未来に向けたGoogleのAIファースト戦略の要であり、ユーザーがGoogleのほぼすべての中核製品とどのようなやりとりをするかを決定づける可能性が高いからだ。
- 誰が影響を受けるのか:Googleのエコシステムに投資している消費者に影響があるだろう。また、競合する独自のAI製品の開発や買収を検討している他のスマートフォンメーカーも影響を受けるはずだ。
- いつから利用できるのか:Google Assistantは2016年5月、開発者会議Google I/O 2016で初披露され、米国時間2016年10月20日にGoogleの「Pixel」スマートフォンで提供が開始された。Google I/O 2017では、「iPhone」に対応することが発表された。Made by Google 2019イベントでは、新機能や改良点が発表されている。
- どうすれば利用できるのか:スマートフォンに関して言えば、現在のところGoogleの「Pixel」スマートフォンだけで提供される。しかし、Googleのスマートチャットアプリ「Allo」の一部としてプレビュー版が提供されているほか、「Google Home」にも統合される予定だ。
Google Assistantとは何か
Google Assistantは音声対応のバーチャルアシスタントだ。カリフォルニア州で開催のGoogle I/O 2016カンファレンスで発表された。Amazonの「Alexa」やAppleの「Siri」、Microsoftの「Cortana」と同様に、状況に応じた情報を提供し、レストランの予約やメッセージの送信など、さまざまなアクションをユーザーに代わって実行する。スマートフォンユーザーは、音声入力を使いたくなければ、Google Assistantへのリクエストを手入力することもできる。
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