ほとんどの人にとって、そして、これは控えめに言っても幸運な偶然なのだが、PCのBIOS設定は、頻繁に確認したり、修正したりする必要のあるものではない。しかし、一定の状況下では、それらのコンフィギュレーション設定にアクセスすることが時折必要になるかもしれない。残念なことに、BIOS設定へのアクセス方法は、あなたが期待するほど直観的なものではない。
BIOSとUEFI
Unified Extensible Firmware Interface(UEFI)ファームウェアに保存されているBasic Input/Output System(BIOS)設定は、OSの外側に存在する。BIOS設定では、PCの起動デバイスとその優先順位など、コンピュータの基盤となるハードウェアの設定を実行できる。ファームウェアによっては、RAMメモリへのアクセス速度やCPUに送られる電圧のほか、一定の周辺機器コントローラを利用するかどうかも調節することが可能だ。通常は、メーカーによって決定されたデフォルトの工場出荷時設定のままで問題はないが、新しい周辺機器を追加した場合、これらの設定にアクセスして、適切な変更を施すことが必要になるかもしれない。
昔は、BIOS設定ソフトウェアにアクセスするには、OSの読み込みが始まる前にキーボードで特定のキーを押す必要があった。Microsoft「Windows 10」のリリース、UEFIファームウェアの登場、そして、多くのPCで高速起動設定が一般的になったことで、昨今では、BIOS設定にアクセスするのに従来とは大幅に異なるアプローチが必要になることが多い。そして、これから説明するように、その方法は直観的とは言い難い。
Windows 10の読み込み開始前にBIOS設定画面にアクセスする機会を与えられなかった場合は、以下の操作を実行するといい。
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