筆者は2015年2月に書いた記事「Control Panel and Settings:Why are both still UI options in Windows 10?」のなかで、「Windows 10」では「コントロールパネル」を使わないようにして、「設定」画面を標準設定ツールにするよう提案した。記事を執筆したのは、Windows 10がまだ開発途上にあって、RTM版公開の5カ月前のことだった。コントロールパネルのツールを廃止し、設定ユーザーインターフェイス(UI)内の新たなコントロールへ置き換える作業は多少進んだものの、完全移行にはまだ遠い。
MicrosoftがWindows 10の正式リリースまでに、コントロールパネルをスッキリとした見た目で操作しやすいUIを備える設定画面へ完全移行させれば、と考えていたが、実現されなかった。Windows 10のコントロールパネルは今も健在だ。

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そして正式リリースから1年経過した現在、「Windows 10 Anniversary Update」がリリースされた。コントロールパネルからの完全移行に近づいてはいるが、想像した状態にはなっていない。ただ、進捗(しんちょく)がないわけではなく、UIの刷新された設定項目がいくつかある。さらに、設定ツールの名称が変更され、検索機能が改善された。以下で詳しく見ていこう。
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