文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、データベース、写真、動画などのファイルを一元的に保存し、複数の場所のさまざまな端末からそれらのファイルを利用できるようにすることで、「Mac」を使用する専門職がプロフェッショナルな作業を遂行するのを支援するクラウドベースのファイルストレージサービスは多数存在する。「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)やAppleの「iCloud」、そして、「Box」「Dropbox」「Microsoft OneDrive」はその一部に過ぎない。
クラウドベースのファイルストレージと共有機能が最初に登場したとき、ユーザーは、その新たに発見された自由と柔軟性を便利で有益だと感じた。しかし、さまざまな組織やサプライヤー、同僚、ベンダー、パートナーと共同で作業した後、そして、複数のプロバイダーが新規ユーザー向けに無料で提供しているアカウントを試した後、多くのMacユーザーは重要な情報が複数のクラウドベースのプラットフォームに分散していることに気づく。残念ながら、一元化され、整理されたファイルストレージは、このプロセスに伴って自然に現出するものではない。本記事では、Macユーザーがクラウドストレージを簡素化するための3つのヒントを紹介する。
1. クラウドアカウントの数を減らす
複数のクラウドアカウント内のファイルを見つけるのに苦労しているMacユーザーや、複数のクラウド・ファイル・ストレージ・サービスを使いこなすのは難しいと感じているMacユーザーは、利用するクラウドベースプロバイダーの数を減らすべきだ。料金を支払って、1つのソリューション内でストレージ容量を増やした方が自分のニーズを効果的に満たせるのに、無料で済ますために複数のアカウントを利用して、先述した問題に直面しているのなら、なおさらである。
有料プランを利用しよう。利便性と一元化、整理の改善は効率をもたらすので、お金を払う価値はある。クラウドベースのファイルストレージのアカウント数を可能な限り減らして、その中にファイルを一元化しよう。
できれば、1~2つのアカウントだけを使って作業するのが望ましい。Macユーザーへのサービス提供という点で最も有利な立場にいるのは、おそらくiCloudだろう。iCloudはアプリケーション、仕事用ファイル、電子メール、端末のバックアップ、写真、動画、音楽を保存することができる。それに次ぐ最良のオプションはOneDriveかもしれない。大容量のストレージが割り当てられることの多い「Office 365」アカウントの普及が拡大しているからだ。しかし、Apple製品群への統合という点で、OneDriveはiCloudに及ばない。例えば、「iPhone」や「iPad」も利用している場合、OneDriveでは、それらの端末のバックアップを自動で作成することができない。
2. 「CloudMounter」を試す
Eltima SoftwareのCloudMounterアプリケーションは、さまざまなクラウドベースのファイルストレージサービスをローカルディスクとしてマウントできる機能をMacユーザーに提供する。CloudMounterを導入すると、Macユーザーは「Finder」を使って、クラウドアカウント内に保存されたファイルにアクセスすることができる。CloudMounterは人気の高いクラウドサービスプロバイダー各社、「Google Drive」、WebDAVサーバ、FTPサーバ、SFTPサーバをサポートする。
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