アニメ制作会社のサンジゲン(東京都)は、フルCGのアニメ作品『ブブキ・ブランキ』をきっかけに独自のアニメ制作管理基盤を開発した。データベースソフトウェア「FileMaker」を利用することで約8カ月の短期間でシステムの稼働を開始した。
Excelの工程管理では限界
アニメ制作のぞれぞれの工程の中では、誰が誰にどの作業を振り分け、いま誰がその作業をしているのかをディレクターが把握する必要があるが、従来はメールや口頭での報告が主で、伝達漏れやミスなどが発生して情報の統一が難しかった。
アニメ制作は工程が多く、進行フローの管理が大きな課題だった。キャラクターやプロップ(小道具)、メカなどのモデル制作で3~5工程、そのモデルに動きを加えるアニメ制作で5工程の計10工程、カット数は1話あたり200~300カットに及ぶ。
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