「Excel」では、複数のシートを選択し、グループ化して編集することができる。こうやってシートをグループ化すると、アクティブなシートに対して行うすべての操作が、グループ内のほかのシートにも反映される。同じような構成のシートに関連するデータを分けているブックならば、こうしたグループ化によって、書式設定や編集の時間を大いに節約できる。グループ化されたシートを利用して、思いもよらないようなこともできる。この記事では、読者が考えたこともなかったようなグループ化の便利な裏技をいくつか紹介する。
筆者は64ビット版の「Windows 10」で「Excel 2016」を使用しているが、ここで紹介するヒントは、そのまま旧バージョンに応用できる。なお、ダウンロード可能なデモファイルはない。
関連しているが異なるデータ
グループ化をうまく活用するには、「関連しているが異なる」データ構成が必要だ。各シートは、目的が似ていて、もっと重要なことに構成も似ているが、日付や担当者、部署といった定義基準によって、データは別々のシートに分けられている。月別の注文数や地域別の販売高、教師別のクラスといった具合だ。すべてのシートを合わせれば全体の注文や販売高、クラスとなるが、構成によりデータが分けられている。
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