発電システムでの真空遮断器や変圧器、鉄道での電気設備など数多くの分野で電気機器を開発、製造する明電舎(東京都)は、ウェブサイトのリニューアルにあわせてコンテンツ管理システム(CMS)やレコメンド機能などを導入した。課題だった直帰率の高さを改善することで、問い合わせの誘導から潜在顧客の掘り起こし、受注拡大へとつなげるのが狙いだ。

明電舎のウェブサイト
1996年に同社初のウェブサイトを公開。当初は会社案内程度の情報しか掲載していなかったが、リニューアルとマイナーチェンジを繰り返していく中で、製品情報を拡充したりコーポレートイメージや自社の取り組みを表現したりと、情報技術の普及とともにその用途も多様化してきた。
しかし、ウェブサイトを継ぎ足して拡張していった結果、「ほしい製品情報になかなかたどり着けない」「製品の情報量が少ない」「製品情報が更新されていない」「事業内容が分からない」といった状況に陥ってしまった。せっかく顧客がウェブサイトに訪問してもすぐに離脱してしまう状態で、当時のウェブサイト全体の平均直帰率は50%近くに及んだ。
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