Gartnerは、世界PC市場に関する調査結果の速報値を発表した。それによると、2016年第2四半期のメーカー出荷台数は6429万5000台で、前年同期の6785万1000台に比べ5.2%少なくなった。これで7四半期連続の減少だが、Gartnerは状況改善の兆しがあるとしている。
出荷台数が減少した理由について、Gartner主任アナリストのMikako Kitagawa氏は「対ドルで価値の下がった通貨の影響する地域において、PC価格が上昇した」ことを挙げた。ただし、「第1四半期に比べると減少幅は小さくなっており、為替相場の影響が弱まってきているようだ」(同氏)という。
英国の国民投票でEU離脱(Brexit)派が過半数を獲得したが、第2四半期の世界PC出荷台数に大きな影響はなかった。Gartnerは、Brexitによって先行きは不透明になり、為替相場にとどまらず、欧州を超えて経済全般が見通せなくなると見込む。
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