スイッチ ソフトバンク

費用を億単位で削減--ソフトバンクが2つのデータセンターを仮想統合した意味

ソフトバンクは、2カ所のデータセンターを専用回線でつなぎ、イーサネットファブリック技術を使って仮想的に1つのデータセンターを形成した。

 ビジネスとシステムはクルマの両輪であり、ビジネスの成長にあわせてシステムを更新、拡張できるのがベストだ。だが、年間のIT投資額は決まっている。決められた投資額で稼働中のシステム資産を有効活用することもIT部門の仕事だ。

 ソフトバンクは2014年の夏から冬にかけて、2つの主要なデータセンターをまたがったフラットなレイヤ2(L2)ネットワークを構築した。「イーサネットファブリックならサーバ増設時にスイッチを簡単に付け足せる。データセンター間でリソースを共有できたので回線費用も億単位で削減できた」という。

 ソフトバンクは課題を抱えていた。社内向け業務システムを置いている2カ所の主要データセンターの両方で、ラックや設備、回線などのリソース(資源)が枯渇していたのだ。情報システム基盤を再構築するタイミングだったが、データセンターのリソースが枯渇した状態では着手できない状況だった。

 解決策として、2カ所のデータセンター間を専用回線でつなぎ、ネットワーク機器が備えるイーサネットファブリック技術を使って仮想的に1つのデータセンターを形成した(図1)。それぞれの拠点のL2ネットワークをL2のまま延伸してフラットで巨大なL2ネットワークを形成することによって、互いのリソースを共有できるようにしたのだ。

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