NAND型フラッシュメモリがPCやサーバのストレージとして利用されるようになってから、瞬く間に普及してきた。特に2016年は大きなターニングポイントといえるだろう。
フラッシュメモリの容量が増え、ビットあたりの単価でエンタープライズのストレージに利用される1分あたり1万5000回転のHDDと価格が並んだ。2020年には、消費者向けHDDでもビット単価でフラッシュメモリの方が安くなると予測されている。そうなれば、ストレージの中心は、HDDからフラッシュメモリへと移行することになるだろう。ただし、全てがフラッシュメモリに置き換わるわけではなく、一部のシステムではHDDが引き続き利用されるはずだ。
このように、多くのストレージベンダーやハードウェアベンダーが、オールフラッシュのストレージシステムを提供し始めている。
そこで今回は、フラッシュストレージを選択するときの基礎知識を解説していく。
フラッシュメモリの種類は?
フラッシュメモリとは、不揮発性記憶素子の半導体メモリで、データの書き込みと削除を高速に実行できる。不揮発性とは、データを保持するのにバッテリなどを必要としない。つまり、電源を切ってもデータが消えない仕組みのことだ。
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