IDCは、世界ウェアラブルデバイス市場に関する調査結果を発表した。それによると、2016年の出荷台数は1億190万台で、前年の7900万台に比べ29.0%増えると見込む。また、2020年は2億1360万台で、2016年から2020年の年平均成長率(CAGR)を20.3%と予想した。
ウェアラブルデバイスを種類別にみると、2015年の出荷台数はリストバンドが3960万台で全体の50.2%を占めて最も多く、次いでスマートウォッチの3190万台(全体の40.4%)。両者で市場全体の9割以上になっていた。ただし、2020年時点でスマートウォッチのシェアが52.1%あるのに対し、リストバンドは28.5%にほぼ半減する見通し。
一方、現在はシェアが0.2%しかないスマートグラスは、CAGRが201.2%という急ペースで出荷台数を増やし、2020年に8.8%のシェアを獲得するという。スマートグラスが急拡大する要因を、IDCモバイルデバイストラッカー担当シニア調査アナリストのJitesh Ubrani氏は、「企業の作業現場や工場などで従来型コンピューティングデバイスを補ったり置き換えたりする」と指摘した。
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