パリに存在したバスティーユ監獄は、フランス革命の発端と見なされる襲撃を受け、1789年に解体された。監獄の跡地は現在バスティーユ広場になっており、当時の塔や牢獄は跡形もなく、多くの旅行者や歴史愛好家を残念がらしている。
そんな状況のなか、パリに誕生した技術系スタートアップのTimescopeが、過去や未来へタイムトラベルして360度の写真とビデオを見せてくれる仮想現実(VR)対応の公衆キオスクを作った。そして、第1号VRキオスクを設置したのが、バスティーユ広場なのだ。これを使うと、この地が最初に整備された直後の1416年と、革命家たちに抑圧の象徴として襲撃された1789年当時のバスティーユ監獄へタイムワープできる。

観光客をかつてのバスティーユ監獄へといざなうTimescopeのVRキオスク(画像:Timescope)
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