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ゴリラとの対話はモバイルアプリで--ゴリラ財団の活用事例

ゴリラに関する研究活動をしている米国の財団Gorilla Foundationは、飼育しているゴリラとのやり取りや世話をするために、モバイルアプリを多用している。同財団がITで何を可能にしているのか調べてみよう。

 米TechRepublicに掲載された筆者の過去記事を読めば、筆者の強い関心がテクノロジを人類と環境へ役立たせる方策に向けられていると気付くだろう。Marvelのコミックに登場するスーパーヒーローかと思われるだろうが、テクノロジは世界をより良くするために使われるべきだ。そして、人類だけでなく、動物たちの役にも立たなければならない。

 筆者は、「ゴリラとのコミュニケーションを通じてゴリラについて学び、我々の知識をゴリラの保護、教育、世話、感情理解に役立てる。つまり、コミュニケーションからのゴリラ保護」という活動方針を掲げる財団Gorilla Foundationについて調べてみた。メスのKokoおよびオスのNdumeという2頭のゴリラを飼育しており、特製モバイルアプリを使っている。2頭は手話でコミュニケーションでき、同財団で働く飼育員兼研究者はアプリを使って2頭と直接やり取りする。当記事で、このアプリがどのようにデータ記録に利用され、人間とゴリラのコミュニケーションを豊かにしてくれるかを説明しよう。


画像:Scott Matteson

 このアプリの可能性とメリットに関心を抱いた筆者は、Gorilla FoundationのGary Stanley博士から詳しい話を伺った。同財団で16年以上活動してきた博士は、現在エクゼクティブディレクターとして勤務している(その前は教育技術ディレクターだった)。財団を主導する役割に加え、Stanley博士はゴリラの研究や世話に使うアプリの開発も担当している。博士のインタビューから、同財団で暮らすゴリラたちの個性と習性に対する熱意、深く細かい知識、愛情がとても刺激的であることに気付かされた。

 「我々は約10年にわたって(データベースソフトウェアの)『Filemaker』を使っているが、財団内の仕事や財団特有の作業など、決まり切った業務処理に使用してきた。かつてゴリラの研究と飼育に関するデータ記録はノートに手書きしていたものの、ノートは細かな情報の共有にとりわけ適していなかった。あるとき、問題発見や改善につながる飼育員のデータ共有にFilemakerが活用できると判明した。そこで、ゴリラの研究と世話に使うデータベースを構築し、これにアクセスするためのアプリを開発した。このアプリを通して財団のFilemakerサーバに接続すると、担当職員がゴリラ関連データにアクセスできる。データベースにゴリラに関するノートとマルチメディア情報を入力しておくと、検索、共有、共同作業、分析が行える。Filemakerはこうした作業が可能なよう何年もかけて進化しており、対応モバイルアプリはスタッフのiPadで動くようになった」(Stanley博士)

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