電子政府(e-Gov)は、2001年4月に運用を開始して以来、総務省が運営する電子申請の総合窓口として、行政手続きをウェブ経由で申請できるシステムだ。総務省の発表によると、社会保険と労働保険に関する行政手続きのオンライン化状況は、2014年度で6.9%と非常に低い利用率だという。その背景には、従業員のデータを1件ずつ入力する作業や添付書類をデータ化するなど、電子申請するための前処理に工数がかかってしまうという点がある。
社会保険は、雇用保険、労災保険、健康保険、介護保険、厚生年金保険の5種類の保険制度がある。雇用保険であればハローワーク、健康保険であれば所属組合に手続きする必要がある。人事担当者はこうした諸手続のために複数の窓口に足を運ぶことが日常業務となっている。
社会保険と雇用保険の手続きを自動化
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