PROCENTER/Cのポイント
- 部門や企業間のファイル共有を可能にする情報共有基盤
- ファイルは常に最新のものを表示して、古い情報の利用を防止する
- ファイルはライフサイクルで管理されるとともにアクセス権も設定できる
PROCENTER/Cの製品解説
NECの「PROCENTER/C」は、部門や企業間のファイル共有を可能にする情報共有基盤だ。ブラウザから利用できるため、クライアントに個別ソフトをインストールする必要がない。バージョン管理や保管期限設定など、文書ファイルのライフサイクル管理機能のほか、ファイルへのアクセス権設定や操作ログ管理などのセキュリティ機能を備える。
文書のライフサイクル管理では、自動採番、承認業務、公開通知、保管期限切れによる廃棄などをサポート。利用者がファイルを更新する際、旧版を残したまま同一ファイル名で登録できる。常に最新ファイルを表示するので、利用者は意識することなく最新版を参照し、誤った旧版利用によるトラブルを防げる。
登録した文書ファイルに対しては、属性検索や全文検索などの機能により、必要な情報にアクセスできる。文書にアクセス権を設定することで、特定メンバーとだけ情報を共有可能。全ての操作履歴を管理することで、いつ誰がどのように操作したかを確認できる。
日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)に標準対応し、ログイン時に選択することにより画面上の言語を切り替えられる。HTML5対応のブラウザではファイル参照のみ行える。タブレット端末向けには、ファイル参照後に自動削除することで端末にファイルを残さないオプション機能を用意する。
社外との情報共有では、独自技術のファイル分割送信機能で、2Gバイトを超えるファイルにも対応。ファイルごとに生成するURLを通知することで即時共有を実現する。ファイル受領状況はリアルタイムに確認できる。
社外の利用者がMicrosoft OfficeやPDFのファイルをダウンロードする際には、2次漏えい対策としてAES方式で暗号化する。許可したクライアント端末以外では閲覧できないようにしたり、メニューやショートカットキーの無効化などの操作制限をしたりする。禁止されたキャプチャソフトやファイル転送ソフトの起動を検知するとドキュメントを強制終了する。
NECはPROCENTER/Cの低価格版として、登録文書数を最大100万文書、最大ユーザー数を1000人に制限した「PROCENTER/C Lite」を販売する(PROCENTER/Cではいずれも無制限)。PROCENTER/C Liteは全文検索機能を搭載しないほか、データベースにPostgreSQL、ウェブアプリケーションサーバにTomcatを利用する(PROCENTER/CではそれぞれOracle DatabaseとWebOTX)。

PROCENTER/Cの画面例(NEC提供)
用途と機能 | 部門や企業間のファイル共有を可能にする情報共有基盤 |
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特徴 | ブラウザから利用できるため、クライアントに個別ソフトをインストールする必要がない。バージョン管理や保管期限設定など文書ファイルのライフサイクル管理機能のほか、ファイルへのアクセス権設定や操作ログ管理などのセキュリティ機能を備える |
サーバ環境 | Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2。データベース:Oracle Database 11g/12c |
クライアント環境 | Windows Vista SP2/7 SP1/8/8.1(Internet Explorer 8/9/10/11)、iOS、Android |
税別価格 | PROCENTER/Cが120万円から、同Liteが60万円から |
導入企業 | エア・ウォーター、など |