少人数で最大限の力を発揮し、成果を出したい――。人や時間などのリソースが限られているスタートアップ企業であれば、なおさらそう考えるはず。だからこそ、業務効率化のために、よりよいツールを使いこなし、スピード感を持ってアウトプットを生み出している。
特にシンプルなユーザーインターフェース(UI)で使いやすい海外製ツールは、彼らの多くに愛用されている。実際に彼らはどんなツールを選び、どう使っているのだろうか。いま勢いのあるスタートアップたちに選ばれている海外製ツールを紹介したい。
1.Slack
チャットをベースにしたコミュニケーションツール。すっきりとしていてムダのないUIが使いやすいと評判。App Directoryから、分析ツールや開発者向けツールなど、さまざまなツールと連携しやすいのも選ばれる理由だ。
例えば、Googleカレンダーと連携させ、予定の時刻がやってきたら指定のチャンネル(グループ)に通知させる、といった設定も可能。プロジェクトやチームごとにチャンネルを分けて使う人も多いが、このとき便利なのはチャンネルをまたいで単語検索できることだろう。他のチャットツールではなかなか見られない機能である。
有料プランは月額6.67ドルから(年間一括払いの場合)。

Slackのウェブサイト
2.Trello
直感的に使えると評判のタスク管理ツール。チームで共有できる「ボード」(ピンナップボードのようなイメージ)に「リスト」を作り、リスト上で「カード」を作成したり、リスト間をドラッグ&ドロップで移動したりするだけで、タスクの進捗管理を行える。
カードに担当者名や期限、概要などを記載しておけば、整理も簡単。カード上に添付ファイルをアップロードすることもできる。他サービスとの連携もしやすく、後述するZapierにも対応。
法人向けプランは月額8.33ドルから(年間一括払いの場合)。

Trelloのウェブサイト
3.Dropbox Business
安心安全なオンラインストレージといえば、やっぱりコレ。チーム向けの「Business」プランを選ぶと、1ユーザーあたり月額1500円で、ストレージ容量は無制限かつ無料で追加可能。さらに、削除あるいは上書きしてしまったファイルの旧バージョンを復元でき、うっかりミスを「なかったこと」にしてくれる涙が出るほどありがたい機能も兼ね備えている。
管理者用機能も充実。チームのアクティビティを監視したり、Dropboxとリンクさせたデバイスを確認したりできる管理者向けダッシュボードが用意されている。万一、デバイスが紛失盗難に遭った場合は、遠隔からデバイス上のファイルを削除する機能もある。

Dropbox Businessのウェブサイト
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