IDCは、仮想現実(VR)市場に関する調査結果を発表した。同社は、VRハードウェアの出荷が急速に増えると見ており、2016年における全世界のVRデバイス出荷台数を前年比2400%増と予想している。そしてその74%を、スマートフォンなどを流用する、表示画面を搭載しない安価なVRヘッドセットが占めると予測した。
VRを利用する消費者や企業ユーザーが増加すると、VR対応の一般向けアプリケーション、ゲーム、エンターテインメント、業務アプリケーションを提供するベンダーにも大きなチャンスとなり、VRエコシステムの拡大へとつながるという。
VR市場について、IDC Chinaクライアントシステム調査担当調査マネージャーのNeo Zheng氏は「遠大なコンセプトからスタートしたVRだが、急速に現実の消費者および企業向けアプリケーションになりつつある。世界的な大手メーカーがVR市場に参入する影響で、市場は2016年後半に急成長するだろう」と述べる。
IDCは、VRエコシステムを構成する各分野の状況を、次のように分析する。
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