キヤノンITソリューションズの「Web Performer」は、プログラミングすることなくマルチブラウザ対応のウェブアプリケーションを構築できる開発ツールである。
統合開発環境「Eclipse」にWeb Performerのプラグインをアドオンして開発する。スキーマ情報(データモデル)、画面情報(入出力)、業務フロー(ビジネスプロセス)を定義するだけで、データベーススキーマやJavaプログラム(JSP、Servlet、JavaBeans、JavaScript)を含むウェブアプリケーションを自動生成する。
データモデル開発画面では、データベースのスキーマ情報(項目の属性や名前、桁数など)を登録。入出力開発画面では、画面上の入出力項目を、マウスのドラッグ&ドロップ操作でグラフィカルに配置してアプリケーションの画面を設計する。ビジネスプロセス開発画面では業務フローを登録する。
ユーザーが登録したこれらの情報は、Excel形式の設計書として出力できる。GUI操作による「画面遷移図」の作成機能もある。
Pure Javaアプリケーションを生成するので、本番環境に別途ランタイムモジュールを導入する必要がない。HTML5やAjaxの技術を活用して、データ入力に伴う自動計算、画面項目の部分再描画、フル桁入力で自動カーソル遷移などの機能を備えた操作性のよい画面を実装できる。

Web Performerの「画面遷移図」の画面(キヤノンITソリューションズ提供)
用途と機能 | プログラミングすることなくマルチブラウザ対応のウェブアプリケーションを構築できる開発ツール |
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特徴 | スキーマ情報(データモデル)、画面情報(入出力)、業務フロー(ビジネスプロセス)を定義するだけでウェブアプリケーションを自動生成する |
税別価格 | Java SE版が300万円から、Java EE版が500万円から |
導入企業 | 静岡情報処理センター、東京商工リサーチ、東京東信用金庫、ソディック、科研製薬、三井住友海上火災保険、千葉ガス、東急不動産、清水建設、オーユーシステム、など |