キヤノンITソリューションズの「WEBGUARDIAN」は、ウェブサイトの閲覧やファイルの送受信を細かく制御できるウェブフィルタリングソフトである。アクセスコントロール機能のほかに、ウェブの利用状況を把握するログレポート機能、必要な権限範囲を定義する管理機能を備える。
アクセスコントロール機能は、業務外のウェブ利用は抑制しながら、必要なウェブサイトは閲覧できるように制御する。438種類のURLカテゴリを用いており、日本人の専門スタッフによる登録作業で、日本語サイトの登録が充実しているという。
ウェブメールや掲示板への書き込みなど、外部へ送信するデータに対してキーワード検査やファイルの種類、サイズなどさまざまな条件でチェックすることが可能だ。個人情報と考えられるデータに対し、独自技術により0〜100までのスコアを付け、設定したスコア以上のメールを保留や削除できる。氏名、住所、組織名は約7万語の辞書で検出し、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号はパターンマッチングで検出する。
ウェブサイトへのファイルのアップロードや書き込みの際、マイナンバー情報を検出した場合は、通信をブロックできる。個人番号、法人番号のどちらも検出可能だ。
ログレポート機能は、誰がいつどのウェブサイトにアクセスしていたのかを記録し、そのログを詳細に検索、閲覧できる。送信されたデータ自体をアーカイブできるほか、部門長に権限を付与し、部下の各種ログを検索閲覧させることも可能。
管理機能は4種類の管理クラスを用意。必要な権限範囲を定義し、各部門へ権限を委譲したり、管理を委託したりできる。CSV形式やLDAPサーバとの同期によって、ログインアカウントの一括更新も可能である。

アクセスコントロール機能のイメージ(キヤノンITソリューションズ)
用途と機能 | ウェブサイトの閲覧やファイルの送受信を細かく制御できるウェブフィルタリングソフト |
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特徴 | 業務に必要なサイトは閲覧可能なまま、業務外のウェブ利用を抑制するアクセスコントロール機能や、社員のウェブ利用状況を把握できるログレポート機能などがある |
税別価格 | Linux版一般向けライセンスは25ユーザーの場合、新規通常価格が15万円、新規乗換価格が7万5000円 |
導入企業 | 大阪いずみ市民生活協同組合 |