SDN/ネットワーク仮想化

実用フェーズに到達したSDN--NSX、ACI、BCFの特徴を比較する(後編)

最終回となる今回は、「VMware NSX」「Cisoc ACI」「Big Switch Networks BCF」を運用性、拡張性、ネットワークの可視化、既存ネットワークとの親和性という4つの観点で特徴を比較する。

 この稿では前編に引き続きSDNの「VMware NSX for vSphere(NSX)」、「Cisoc ACI(ACI)」、「Big Switch Networks Big Cloud Fabric(BCF)」の3つについて、「ネットワークの可視化」「既存ネットワークとの親和性」という観点で特徴を比較する。

ネットワークの可視化

 SDN環境ではコントローラによってネットワークを集中管理するため、コントローラにネットワーク可視化機能が実装されている。それぞれのソリューションにおいて、ネットワークを可視化するために、どのような機能が実装されているのかを説明する。

(1)NSX - フローとトポロジの可視化

 NSXには「フローモニタリング」や「トレースフロー」と呼ばれる機能が実装されており、論理ネットワーク内のトラフィックを可視化できるようになっている。フローモニタリング機能を利用すれば、仮想マシンがどのような通信を行っているのかをフロー単位で確認することが可能だ。また、NSX 6.2で追加されたトレースフロー機能は、NSX環境の仮想マシン同士がどのようなコンポーネントを介して通信しているのか詳細を表示することが可能だ。この機能を利用すれば、通信に問題が発生した場合に、調査すべき箇所を簡単に認識できる。

【図】NSXのトレースフロー機能
NSXのトレースフロー機能

 一方、NSX自体には論理ネットワークトのポロジーを可視化するための機能は実装されていない。しかし、この不足点はvRealize Operations Manager(vROps)を利用して解決できる。vROpsはvSphere環境を可視化するための運用ツールであるが、「マネジメントパック」と呼ばれる機能拡張を追加することによりさまざまなコンポーネントを視覚化できる。

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