BI

守るデータと守らないデータを見極める--セルフサービスBIベンダー座談会(3)

セルフサービスBIに関わるベンダー5社が集まり、座談会を開催した。今回は情報が漏えいした際のリスクとそれに対する情報システム部門の立場へと話が移っていった。

 ビッグデータという言葉とともにデータを分析するなど活用してビジネスを成長させようという雰囲気ができあがりつつある。その中で、ユーザー部門が自ら分析する“セルフサービスBI(ビジネスインテリジェンス)”が大きな注目を集めている。

 そこで今回は、セルフサービスBIに関わるベンダー5社に集まっていただき、座談会を開催した。第1回第2回に続き、情報が漏えいした際のリスクとそれに対する情報システム部門の立場へと話が移っていった。参加したのは以下の5人。

  • 小林泉氏:SAS Institute Japan ビジネス開発グループ ビジネス開発&パートナー・アライアンス本部 マネージャー
  • 並木正之氏:Tableau Japan テクノロジーエバンジェリスト セールスコンサルタント
  • 大畠幸男氏:ウイングアーク1st 営業本部 GTM推進部 副部長
  • 横川健氏:クリックテック・ジャパン ソリューション・コンサルティング部 部長
  • 北川剛氏:日本マイクロソフト マーケティング&オペレーションズ部門 クラウド&エンタープライズビジネス本部 クラウド&サーバー製品マーケティング部 エグゼクティブ プロダクト マネージャー

情報漏えい時のリスクは決して小さくない

――セルフサービスBIでセキュリティ面はどのように変わってくるのでしょうか。

日本マイクロソフトの北川剛氏
日本マイクロソフトの北川剛氏

北川氏 Excelファイルのデータ分析機能では100万件程度が限界だったため、漏えいするにしても限度がありました。Power BIでは数ギガから数テラのデータを圧縮しますので、処理できるデータ量は格段に増えます。そうすると情報が流出してしまったときの影響も大きくなります。

 私たちとしては、なるべく認証が必要なサーバ上で使ってもらいたいのですが、最初にデスクトップツールで作業を開始してしまうとデスクトップ上にデータをキャッシュしたファイルができてしまいます。その場合のリスクは決して小さくありません。

 クラウドストレージ「OneDrive」に保存されたファイルをPower BIから接続する機能があります。ファイルを共有したいからといってOneDriveに置いていたら、実は公開になっていたというおそれもあります。そうした場所に置いていいもの、いけないものがきちんと制御されているかどうかはすごく不安ですね。

大畠氏 危険か否かということもあるのですが、問題は見た情報や出てきた情報に対してどう考えるか、どう扱うかという点にあると思います。例えば、先ほどの例のように、複数の人がいろいろなところからデータソースを持ってきて議論をしようとするときに、異なるデータソースだと議論の方向性が違ってしまいます。

クリックテック・ジャパンの横川健氏
クリックテック・ジャパンの横川健氏

 これが企業になると、結論も変わってきてしまう可能性があります。それはBIでも同じだと思います。ただ、個人的に自分の勉強をするとか、知識を得るために使っていく分には、あまりリスクはないように思います。

横川氏 私たちの場合は、基本的にデータをロードするタイプですので、サーバを立ててそこからデータに接続する仕組みになっています。そこからファイルが流出するようなことはありません。ただ、デスクトップツールも提供していますので、ローカルにファイルが作成される可能性はあります。

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