オレンジソフトの「BRODIAEA safeAttach」は、メール誤送信対策のアプライアンスサーバである。添付ファイルの自動暗号化、Bcc化によるメールアドレスの漏えい防止、メールの一時保留などの機能を提供。ゲートウェイとして動作するため、ユーザーに負担をかけずに導入できる。
送信者がメールに添付ファイルを付けて送信すると、サーバ側で添付ファイルやメール本文を自動的に暗号化し、復号パスワードを生成する。パスワードは「ランダム」と「固定」から選べる。
パスワードを相手先に送信する際に確認するため、宛先間違いで暗号化メールを送信しても、復号パスワードを送信しなければ情報漏えいを防げる。暗号化は「256ビットAES(Advanced Encryption Standard)」方式でも行える。
大容量ファイルの受け渡し用に、メールの添付ファイルをメールから切り離して、ウェブからダウンロードさせる機能を搭載。利用者は、容量の大小にかかわらずメールだけでファイルを受け渡せる。ダウンロード待ちのファイルは、ユーザーや管理者が取り消せるので、添付間違いなどの対策に有効である。
メール保留機能では、利用者が送信したメールを相手先に送らずに一定時間だけ保留するので、必要に応じて送信をキャンセルできる。保留中のメールは、添付ファイルの内容を確認したり、送信者以外の第三者がチェックしたりすることが可能になっている。チェック画面はPCとスマートフォンに対応する。
さらに送信者、宛先、メールヘッダ情報、ToとCcの件数、メールサイズ、添付ファイル名、IPアドレスなどを条件にして、暗号化やメール送信制御などのアクションを実行するルールを設定可能。例えば、添付するファイルのサイズによって、パスワード付きZIPファイルにして添付するか、メールから切り離してウェブからダウンロードさせるかを設定できる。
アプライアンスサーバのほかに、仮想アプライアンスモデルとして仮想化ソフト「VMware ESXi」に対応した「BRODIAEA safeAttach VM」を提供する。

BRODIAEA safeAttachのメール送受信の手順概要(オレンジソフト提供)
用途と機能 | メール誤送信対策の物理アプライアンス |
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特徴 | 添付ファイルの自動暗号化、Bcc化によるメールアドレスの漏えい防止、メールの一時保留などが可能。ゲートウェイとして動作するため、ユーザーに負担をかけずに導入できる |
税別価格 | アプライアンスサーバが180万円から、仮想アプライアンスが120万円から |
導入企業 | KDDI、エース損害保険、田辺特許事務所、アイピービー、ビック東海、メイテックキャスト、スターネット、パシフィックネット、など |