NTTコミュニケーションズの「Box over VPN」は、同社の仮想私設網(VPN)サービスと、ボックスジャパンのファイル共有サービス「Box」を組み合わせたSaaSである。社内外から安全な環境でファイルを共有できる。
インターネット環境とは切り離されたネットワークをデータが通るため、重要情報の盗聴や漏えいを防げる。セキュリティポリシーでパブリッククラウドの利用が禁止されている企業などのニーズに応えられる。
ネットワークは、NTTコミュニケーションズが常時監視する。Boxのサービスも含めて保守対応を一元化できる。画像編集など専用ソフトがないと閲覧できないファイルもプレビューできるようになっている。閲覧だけ、編集も可能というようにユーザーごとにアクセス権限も設定できる。
VPNサービスは同社の「Arcstar Universal One」を利用する。複数の契約者でバックボーン回線を共有しながら、バックボーン回線上に契約者ごとの仮想的な専用ネットワークを確立するサービスだ。
契約プランには、「Business」と「Enterprise」の2種類がある。Businessは、利用可能なストレージ容量は無制限で、ファイル1件あたりのサイズは最大5Gバイト、他社SaaSとの連携が1件まで無償。Enterpriseは、Businessで提供するサービスに加え、社外のユーザーライセンスが無償、他社SaaSとの連携が無制限、セキュリティレポート(利用ログなど)の発行などのサービスが追加される。

Box over VPNのサービスイメージ(NTTコミュニケーションズ提供)
用途と機能 | BoxとVPNを組み合わせたSaaS |
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特徴 | 社内外から安全な環境でファイルを共有できる。インターネット環境とは切り離されたネットワークをデータが通るため、重要情報の盗聴や漏えいを防げる |
税別価格 | Business:1IDあたり月額2400円から、Enterprise:1IDあたり月額4980円から |