セイコーソリューションズの「かんたん電子契約」は、企業間の契約で電子文書と契約担当者の真正性を担保することによって、インターネット上のやり取りで契約を完結させるタイムスタンプサービスである。
契約書を発行する側が、取引先と契約書(文書ファイル)を登録すると、取引先に契約書が登録された旨の通知をメールで送信する。契約書には、真正性を担保するためにタイプスタンプを付与する。
ブラウザで契約書がやりとりできるため、これまで契約書に必要だった印紙税を削減できる。また、郵送コストも不要になり、印刷、製本、発送の手間も省ける。
取引先はウェブサイトから、タイムスタンプと契約書の文書が含まれたPDFファイルをダウンロードする。契約を締結する際には、電子署名を付与された契約書がウェブサイトに登録される。電子署名には、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が提供する電子証明書「JCAN証明書」を利用する。JCAN証明書は、主として企業や公共団体などが社員や職員、あるいは取引先に対して、その真正性を担保する証明書として用いられている。
同社では、かんたん電子契約と情報システムを連携させる「自動化ツール」を提供。これを使えば、業務システムで管理している請求者や注文書の発行を自動化することが可能だ。

タイプスタンプが付与された電子契約書(セイコーソリューションズ提供)
用途と機能 | インターネット上で文書をやり取りするだけで企業間の契約を完結させるタイムスタンプサービス |
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特徴 | タイプスタンプと電子署名を利用して、契約書と担当者の真正性を担保する |
導入企業 | 関電プラント、東宝、など |