日本たばこ産業(JT)は、医薬事業部の医薬研究開発業務のユーザーPC環境として、仮想デスクトップ環境を導入した。これまで使ってきた物理PCと同等の性能を実現しつつ、一元管理で運用管理者の負担を軽減、セキュリティを強化しているという。富士通が3月30日に発表した。
JTは、IT部門が全社を統括してOSやInternet Explorerのバージョンアップなどを適宜実施している。しかし医薬事業部では、医薬品の承認申請や安全性情報報告のために、厳格に検証された環境上での業務システム稼働が求められ、国が定める厳しい規制に対応する必要があった。
その結果、一般的なOSバージョンアップやそれに伴うクライアント端末の入れ替えなどが発生すると、その環境に業務システムを対応させるための新たな検証や改修が必要になるなど業務負荷や追加コストが発生し、ビジネス上のサイクルに大きな影響を与えることが課題となっていた。社外へ持ち出す端末のセキュリティも喫緊の課題となっていたという。
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