セイコーソリューションズの「eviDaemon」は、電子データの真正性を担保するために電子署名とタイムスタンプを生成するクラウドサービスである。
「電子データの真正性の担保」とは、(1)誰が作成した文書であるかということと、(2)その文書の完全性(改ざんされてないこと)を、(3)ある特定の時点で証明することである。このスキームは「電子署名法」や「e-文書法」で定められている。そのためには、電子署名とタイムスタンプが必要になる。
eviDaemonは、これらに対応した電子署名とタイムスタンプを生成するサービスだ。電子データをユーザー側システムの特定のフォルダに転送すると、電子署名とタイムスタンプを同社のクラウドセンターを介してユーザー側システムのフォルダに生成する。
電子署名については、XMLファイルに対する電子署名のJIS規格「XML署名利用電子署名(XAdES)の長期署名プロファイル」、PDFファイルに対する標準規格「PDF長期署名(PAdES)」に対応する。
eviDaemonのクラウドサービスセンターとユーザー側に置かれた専用サーバ間は、SSLによる安全な通信路を確保。対象となる原本データがクラウドサービスセンターに送信されないため、外部への情報漏えいの心配もなく、情報を万全な状態で管理できる。

eviDaemonの構成(セイコーソリューションズ提供)
用途と機能 | 電子データの真正性を担保するクラウドサービス |
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特徴 | 電子署名法やe-文書法に対応した電子署名とタイムスタンプを生成する。XAdESやPAdESに対応 |
税別価格 | 初期費用:100万円~(eviDaemonサーバ費用を含む)、年間定額:50万円(1日最大1800文書まで、認定タイムスタンプとハードウェア保守料金を含む) |
導入企業 | ベアーズ、慶應義塾大学病院、武田薬品工業、東宝、フォルテック一級建築士事務所など |